チーズの通販ならナチュラルチーズ専門店 チーズ・オン ザ テーブル

NATURALE ITALIANO(ナチュラーレ・イタリアーノ社)ミケーレ・モットゥーラ社長来日(2013/11/11)

パートナー
2013.11.11

7年ぶりの来日となる、1995年創業のNATURALE ITALIANO(ナチュラーレ・イタリアーノ))の社長であるMichele Mottura(ミケーレ・モットゥーラ)さん。 イタリア中からチーズ、ハムなどの高品質食材を仕入れて世界20か国以上に輸出されている会社です。

①どんなことをされている会社ですか?
私の会社は、イタリア国内のチーズやハム・サラミ、生パスタなどを、イタリア国内に卸したり、輸出しています。「NATURALE ITALIANO」の名前の通り、扱う商品はイタリアの「ナチュラル」な食材にこだわっています。今取扱いアイテムは約400種類あり、そのうち150種類ほどがチーズです。国内では、デリカテッセンや一流レストランに卸しています。海外では周辺のヨーロッパ諸国への輸出が主で、その中で最も多いのは、地理的にも、文化的にも近いドイツです。今後は、ロシアや中国、北アフリカなどへも輸出したいと思っています。今は多くの人がいろいろな国を旅行するようになりましたが、イタリアを訪れて知った「本物のイタリアの味」を自国に帰っても楽しめるように、イタリアから遠く離れた国にもぜひ「イタリアの味」を届けたいですね。

②どのように仕入れるチーズを選んでいるのですか?
イタリアはかつて都市国家であり、イタリアという国としてまとまってからまだ150年です。地域によって特色がありますから、私たちはイタリア各地でチーズを探して、生産者と交渉して契約をしています。 そうして集めたチーズを20か国以上に輸出していますが、その国ごとに好みは異なりますから、私たちが選んだチーズの中から、どのチーズを選ぶかは国によって様々です。

③印象に残っている生産者はいますか?
一人は、Forestiという生産者です。 はじめ彼に「このチーズを海外に輸出しましょう」と話をしましたが、OKが出ませんでした。でも息子さんの代に変わった時に、息子さんが「新しいことをしてみよう」と言ってくれて取引が始まった経緯があります。最初に話をしてから随分時間がかかったことが印象に残っています。
(※今チーズ・オン ザ テーブルではForestiのマスカルポーネリコッタを販売しています。)
もう一人は、Nuova Sardaというサルデーニャ島の生産者で、輸出することには意欲的なのですが、製造についてはどうしても変えたくないこだわりを持った方です。 この方が作るペコリーノ(羊乳製)チーズは、オリーブの木でスモークしたあとに、オリーブオイルを作る時の搾りかすをチーズの周りに塗って熟成させます。オリーブの油分でチーズを保護し、内部の水分がほどよく調整されて熟成されるのですが、実はその油分のせいでチーズを触ると手がベタベタになるんです。だからもう少し手が油だらけにならないようにして欲しいといくら頼んでも、決してその作り方を変えません。だからそれでもOKというところだけに卸しています。それに、チーズの予約をしておいても、友人が来るとチーズをあげてしまったりするので、いつも予約の数通りにそろわなかったりして、なかなか苦労します。3月~10月頃までしか製造しないチーズで、とてもおいしく、私が好きなチーズのひとつなんですけどね。

④日本とイタリアのチーズ売り場の違いはありますか?
15年前に日本に来たときは、日本のチーズ専門店の売り場の方が先進的でとても魅力的に感じました。それに日本の方がいろいろな国や地域のチーズを置いていて、種類が多いですね。
最近イタリアではスーパーが増えて、昔ながらのスタイルで、塊のチーズを置いてカット販売するようなチーズ売場が少なくなってきました。買う側のライフスタイルが変わってきたこともあって、小さいサイズのパック詰めや、プラスチック容器の個包装チーズなどが多く店頭に並んでいます。それだとすぐに買えて便利かもしれませんが、味気ない感じがするんです。だから私は、できるだけカットしていないブロックそのままの、ナチュラルなチーズを扱おうと心に決めています。

⑤イタリアでのチーズの食べ方について教えてください一般的に、イタリアではあまり朝食をとらないので、朝食にチーズを食べることはありません。ランチやディナーの時に料理の材料として使うことが多いです。
お客様が来た時に、チーズとサラミ、パンをワインとともにお出ししたりしますが、普段は料理やお菓子に使うことの方が多いですね。
パルミジャーノ・レジャーノはどこの家にも必ずあって、料理にはかかせません。私はイタリア北部に住んでいるのですが、ゴルゴンゾーラやタレッジョ、モッツァレラマスカルポーネもたいてい冷蔵庫に入っていて、パスタやニョッキなど料理によく使います
イタリアでは、地域ごとに特色あるチーズが作られていますが、みんな自分の地元が一番で、とても愛着がありますから、他の地域のチーズはあまり食べませんし、まして外国のチーズはほとんど食べない、という方が多いんですよ。

⑥季節ごとに、チーズの楽しみ方はありますか?
秋にはイチジクや洋ナシ、ブドウとタレッジョを組み合わせたりします。ポレンタ ※ の上にバターとゴルゴンゾーラ、パルミジャーノ・レジャーノをトッピングしたものも秋の一品ですね。夏にはトマトとモッツァレラの組み合わせをよく食べます。 (※とうもろこしの粉を湯で煮て練り上げ、蕎麦がき状にしたもので、北イタリアの伝統食。)

⑦最後に一言
日本のみなさんは色々な食文化を柔軟に受け入れ、イタリアのチーズを好きな方もとても多くて、うれしいです。イタリア人も日本を旅行して日本食が好きになる人も増えたんですよ。日本とイタリアとでは歴史も文化も違いますが、ここ20年位で行き来する人も増え、チーズに限ったことではありませんが、随分理解しあえる部分が増えたと思います。これからもお互いを理解し合い、より親しくなりたいですね。

Category List
カテゴリー一覧

カテゴリーリストから様々な状況に合わせたぴったりなチーズがわかります!シーンやおつまみに合わせた最適なチーズをご賞味ください。

Shop Info
店舗情報

チーズ・オン ザ テーブルは都内百貨店に出店しております。お近くの店舗をお探しの方はお気軽にお問い合わせください。