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名品チーズの島 ボーンホルム島

ヨーロッパ事情
2012.12.17

「隠れた名品」と言われるブルーチーズ”ミセラ”が作られている島、ボーンホルム島。コペンハーゲンから遠く離れた孤島で、名品チーズをはぐくむ人々をレポート。

みなさんこんにちは!Cheese on the tableの後藤です。今回は、デンマークの小島、ボーンホルム島のレポートをお届けします。 私たちも自慢のチーズ、“ミセラ”は、「隠れた名品」と言われるブルーチーズの逸品。私自身大好きなチーズです。だから、デンマークへ行くことが決まった瞬間、なんとしてもこの島へ行かねば!と思い、もともと2週間だった旅程を延長して、この小さな島へ足を伸ばしました。

コペンハーゲンから電車と高速フェリーを乗り継いで約3時間。バルト海にぽっかりと浮かぶ孤島、ボーンホルム島は素朴で美しい島でした。島の面積は淡路島とほぼ同じ。人口わずか4万3000人で、淡路島の1/4ほどです。夏になると、スウェーデンやドイツからも、ゆっくりとした休暇を楽しもうと、たくさんの人がこの島を訪れるのだそうです。

フェリーターミナルに着いた私を出迎えてくれたのは、“ミセラ”のメーカー・ボーンホルムのクリスティーナさん。チーズの仕事が好きで仕方がない!という彼女が、島をあちこち案内してくれました。

ボーンホルム島は、半日もあれば車で1周できてしまう小さな島ですが、いろいろな表情を見せる海岸線や多くの貴重な史跡、町並みなど、コペンハーゲンとは全く違う趣で、見飽きることがありません。その日はとても風の強い日で、平べったい島内どこへ行っても強い風が吹いていました。私もクリスティーナさんも、風のせいで頭がぼさぼさ。でも、実はこの潮風が、ミセラのおいしさの秘密なのだそうです。 クリスティーナさんの話によると、ミネラルをたっぷり含んだ潮風と雨のおかげで、栄養豊富な牧草が育ち、牛は美味しいミルクを出します。このボーンホルムのミルクを使うからこそ、ミセラの味が出せるそうなのです。

そしてもうひとつ大切なのは、昔から使い続けている古い熟成庫。ここに住みついている微生物が、“ミセラ”を“ミセラ”として仕上げてくれるのだとか。クリスティーナさんに連れられて入ったその熟成庫では、すらりと並んだチーズが静かに熟成を待っていて、その空気に感動してしまいました。

島独特の風土と、クリスティーナさん達のような素晴らしい作り手の人々とがいて、はじめてこの“ミセラ”ができるんだ。その現場に触れる事ができ、とても貴重な忘れられない旅でした。

またいつか、この島を訪れる日を楽しみに。

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