コンテ12ヶ月熟成
フランスで一般によく食べられるのは、熟成5、6ヶ月の若めのコンテ。明るいナッツの風味が特徴ですが、中には12ヶ月も熟成したビンテージものもあります。この熟成コンテは、長い時間を経てきただけに、外皮は茶色く古漬けのようなにおい。でも、中身はしなやかで甘く、濃厚な味わいです。森を思わせる香りや木の実の香り、ハチミツのような甘み、コク…いろいろな風味が複雑に交じり合い、ひとかけらでも強い印象を残します。遠いフランスの山を思いながら、コンテを楽しんでみてはいかがでしょうか。
- 1年熟成ならではのコクと甘み
- フランスで一番人気のチーズ
こだわり
大型でどっしり丈夫、そして長持ち。山岳地帯で作られるチーズは、保存性の高いものが多いことが特徴です。 もともとチーズは、栄養たっぷりでも日持ちのしないミルクをいかに保存し、食料として確保するか、と工夫を重ねてきた保存食。雪に埋もれると身動きできなかった山岳地域の人々にとって、冬の食料を確保することはどんなに切実だったでしょう。だから、山のチーズは長く保存できるように大型で、水分を少なくして硬く作るんですね。
コンテはそんな山のチーズの代表格。故郷はスイスの国境に近いジュラ山脈です。広大な高原にもみの木が生い茂り、夏には緑豊かな渓谷が広がる、美しい地域です。 春から夏、牛たちは広い自然の牧草地を歩き回り、濃くておいしいミルクを出します。そのミルクから作られるコンテは、1個が最低でも35kgと大型!この1個を作るためには、なんと500リットルものミルクが必要なんです。これは30頭の牛1日分の搾乳量にあたるのだとか。そんな大量のミルクをまかなうため、農家の人々はミルクを持ち寄って共同でチーズを作っていました。厳しい自然環境だからこそ、支え合って生きていく、そんな山の生活を象徴しているようです。この生産システムは今でも続いていて、コンテは協同組合の工場で作られています。
おすすめの食べ方
イチジクや柿など季節のフルーツを添えて。栗のような甘みとコクがあるので、クルミなどナッツ類を添えて蜂蜜をかけても美味しくいただけます。 料理との相性もよく、キューブ状にカットしてサラダに散らしたり、ハンバーグなどのグリル料理に加えたり。フランシュ・コンテ地方ではチーズフォンデュ(コンテ・コントワーズ)の材料としても親しまれています。
ミディアムボディの赤ワインや辛口の白ワインとの組合せがおすすめです。中でもジュラ地方のヴァン・ジョーヌはコンテと合うワインとしてよく知られています。
タイプ | ハード | 原産国 | フランス |
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容量 | 100g | 乳種 | 牛 |
アレルギー原材料 | 乳成分 | 賞味期限 | 出荷日より14日以上のものをお届けします/td> |